ジャンパー膝
- 運動後に膝のお皿の下、または上に痛みが出る
- 運動し始めてすぐは膝が痛むが、運動しているうちに痛みが和らいでくる
- 運動しているうちに膝の痛みは和らぐが、運動直後に痛みをぶり返す
- 運動中、膝の痛みが継続して運動困難である
- 痛みが強いため歩くのも困難である
ジャンパー膝の症状
ジャンパー膝は、スポーツ障害によって起こす膝蓋腱炎と大腿四頭筋腱付着部炎という二種類の腱に起こる炎症の総称です。膝蓋腱は脛側、大腿四頭筋腱は太腿側にある腱のことで、膝の曲げ伸ばしの際に働く性質を持っています。ジャンパー膝は、膝蓋腱炎と大腿四頭筋腱付着部炎の片方または両方同時に発症し、膝の機能に障害をもたらすことがあります。ジャンパー膝の症状としてはジャンプ動作時の膝の痛みがありますが、症状が重くなると膝蓋腱・大腿四頭筋腱の断裂を招きます。
ジャンパー膝の原因
ジャンパー膝はその名の通りジャンプ動作の多用を原因として発症します。ジャンプ動作は、飛び上がった瞬間と着地した瞬間の二度にわたって膝に強い衝撃を与えます。飛び上がった瞬間は自分の体重を持ち上げた分の衝撃が掛かりますが、着地した瞬間は自分の体重に重力を加えた衝撃が膝に掛かります。膝への強い衝撃を伴うジャンプ動作を繰り返すことで、膝を動かす腱の損傷を招き炎症の原因となっているのです。
ジャンパー膝の治療
ジャンパー膝は放置しておくと腱の断裂を招く為、出来るだけ早いうちに対処しておく必要があります。初期のジャンパー膝は、運動後のアイシングで痛みを沈め炎症を抑えるように心がけます。ジャンパー膝の症状はジャンプ動作に伴って起こりますが、ジャンプ動作なしでも痛みを感じるようならば、ジャンプ動作を伴うスポーツを休止してアイシングと安静にするように努めます。様子を見ながら、休息中に衰えた筋力を取り戻す為のトレーニングを開始し、完治してから運動を再開するようにしましょう。腱が断裂していた場合は、外科手術で腱を縫合する必要があります。