水泳膝
- 平泳ぎのキックでの膝の痛み
- 水泳のターンでの痛み
- 水泳を始めて、日常生活でも膝が痛くなってきた
- 階段の上り下りで、膝の内側の痛みを感じる
- 膝が痛くて歩けない
水泳膝の症状
膝の周辺、主に膝の内側に強い痛みを感じます。平泳ぎをしている時に膝が痛む、ターンをするときに膝を曲げると痛むなどがあります。また水泳時に限らず、日常生活では階段の昇り降りや、走った時に膝が痛むのも、水泳膝が原因の場合があります。痛みには、腫れや炎症をともなう場合もあります。
水泳膝の原因
平泳ぎのキックは、膝を最大限に縮めた形から円を描くように足の裏で思いきり水を蹴りつつ膝を伸ばし、かかとを揃えるという動きをします。この時膝関節は、膝から下を外側に向けながら回すという運動をします。本来、伸ばす・縮めるという動きにしか対応していない膝関節ですが、強い力でねじりつつ伸ばす、という関節にとって不向きな動きを繰り返すのが、平泳ぎのキックです。このことによって、膝の内側側副靭帯に強い負荷がかかり、周囲に炎症を起こさせます。さらに靭帯だけでなく、半月板や膝の関節包と呼ばれる軟部組織にも炎症が起こることがあります。また、歩く、走る、階段を昇り降りするといった日常生活では、太ももの大腿四頭筋や内転筋といった筋肉が膝の衝撃吸収に働いています。これらの筋肉・筋膜への負荷や疲労が溜まることで、膝の靭帯に炎症を起こすこともあります。伸縮に働く大腿四頭筋の柔軟性不足やハムストリングスの緊張、股関節の可動域不足、体幹筋肉の筋肉不足など、あらゆる原因が重なって膝関節に負担をかけた結果、膝靭帯の炎症や痛みをもたらす事も考えられます。
水泳膝の治療
水泳膝は、整形外科や整骨院、鍼灸院などを受診し治療します。検診や触診によってトリガーポイントを見つけ出し、しこりをほぐしたり損傷した筋肉を回復させます。
そのために、電気治療、鍼治療、灸治療などを行います。トリガーポイントを解消することで、じん帯や半月板の炎症を和らげていき、痛みを除去します。